7月の挨拶
「保証人」
他人から借金の保証人になってほしいと頼まれるとき、たいていの場合「絶対に迷惑はかけない」と言われています。頼んでいる本人もほんとうにそう思っているものです。しかし、保証人になるということは、貸主と「主債務者が返せないときは、自分が代わりに返します」ということを約束することです。この約束をしておいて、実際に主債務者が返せない事態になったとき、いくら「絶対迷惑をかけない」といわれたことを信じていたとしても、貸主に対して支払いを拒むことはできません。保証人になるにあたっては、将来自分が代わりに支払う可能性があることを覚悟をすることが重要です。その覚悟も無く安易に保証人になることは厳に慎んで欲しいものです。
6月の挨拶
「多重債務を負ったときの対策」
まず、はじめに現在の状況を把握しましょう。取引がある(又は過去に取引があった)金融業者から、今までいくら借りていくら弁済したか。金利は何%かなど、できるだけ取引内容を明らかにする必要があります。一般に、1ヶ月の返済額が可処分所得の20%を超えると経済的に危険な状態になっているといわれています。多重債務の相談にこられる方の中には、全収入よりも返済金が多いという方が少なくありません。もう少し早く相談していたら破産以外の選択肢があったかもしれない、と後悔しないよう債務整理は、なるべく早い段階で専門家に相談されることが重要です。
5月の挨拶
「債務整理の方法」
個人債務者の債務整理の方法として、通常 @破産、A個人再生、B任意整理、C特定調停、のいずれかを選択しています。 債務者自身の意思や特殊事情などを踏まえて手続きを選択することになります。
ところが、いろいろ検討した結果、「破産を選択せざるを得ない」状況にあるにもかかわらず、どうしても破産は避けたいという債務者の方がたまにいらっしゃいます。
破産以外の方法を選択した結果、今後数年間、借金返済を継続することになるので、再び経済的破綻を引き起こすかもしれません。 自分が働いて得た収入を借金返済に使うことで何を守れるのか。
借金返 済よりも家族のために使うべきなのか。 冷静に考えて最適な方法を選択する必要があります。
4月の挨拶
「 無理をしすぎないで」
多重債務の相談に来られる方の中には、借金返済を焦るあまり本業以外にアルバイトをしたり、朝早くから深夜までほとんど休みも取らずに働いている方がいます。
しかし、ほどほどにしないと過労と精神的な重圧で心と体がもたなくなります。 仕事は、マイペース を心がけ、食事や睡眠をきちんととって健康管理に気をつけてください。
借金問題を解決するには、健康な毎日を過ごし、焦らず地道に働く方が効果的です。 任意整理や個人再生手続きを利用して債務整理をする方には、特に健康に留意していただきたいです。
そして、家族や友人とのコミュニケーションを大切にして、仕事本来の目的を見失うことなく、毎日元気に過ごすことが重要ではないでしょうか。
3月の挨拶
「借りてはいけません。」
企業の経営者が、銀行から融資が受けられなくなったため、資金調達のための手段として商工ローンや消費者金融などから高金利のお金を借りてしまうことがあります。
短期間で完済できるのであれば良いのですが、高金利で借りたお金を金利の低い銀行融資の返済に充ててしまう場合は問題です。 金利の高いお金を借りて金利の低いお金を返済するということになりますから企業の負担は増すばかりとなってしまいます。
また、商工ローン業者は、返済が滞ると回収のため強行な手段をとってくることがあります 。 主債務者の不動産や売掛金に対する差押、保証人に対する請求、給料や不動産に対する差押などやれることは一通りやってきます。
まだ高金利のお金を借りていなければ、借りなくて済む方法を考えて下さい。 他にやらなければならないことやもっと良い方法があるのではないでしょうか。
2月のご挨拶
「支払いの優先順位」
会社の資金繰りが苦しくなった場合に、支払いの優先順位を間違えているケースが多く見受けられます。従業員の給料や仕入先の支払いよりも金融機関への支払いを優先してしまい、給料の支払いが遅れたり仕入先への支払いを待ってもらったりした結果、従業員が辞めてしまったり、仕入れができなくなったりして、最悪の場合、仕事を続けることができなくなってしまうことがあります。まず、金融機関への返済を待ってもらうことによって、取引先への支払いができないか検討する必要があります。金融機関への返済条件を変更するだけで毎月の資金不足が解消される場合もあります。もちろん、金融機関の返済条件を変更するだけではまだまだ厳しい会社もあるでしょう。
代表者個人の債務整理が必要な場合もあります。 資金繰りに悩んだときは、まず支払いの優先順位を明確にすること、きちんと支払い計画を立てることを実践してほしいと思います。
1月のご挨拶
「まず相談してください」
平成10年頃から日本では年間3万人以上の人が自殺しています。 その理由の約3割は借金などによる生活苦であると言われています。はじめは、ほんの軽い気持ちで借りたお金が、死を思い詰める程人を苦しめてしまうことがあるのです。
一人で悩まず相談してください。ある程度の痛みを覚悟すれば、借金の問題は必ず解決できます。 ですから、借金のために自殺など考えてはいけません。 恥ずかしがらずに、まず相談してください。
それが問題の解決のための一歩です。
12月のご挨拶
「企業不祥事」
今年も相次ぐ企業不祥事がマスコミに取り上げられています。介護報酬不正請求や食肉偽装、賞味期限の改ざん問題などです。こうした不祥事が報道されるたびに、この企業のトップはプライドを持って仕事をしているのだろうかと思ってしまいます。消費者に喜ばれる製品を作ることが企業にとってのプライドではないでしょうか。プライドを持つ企業は、消費者に喜んでもらうための努力は惜しみません。利益のために納得できない製品は決して売らないと思います。そういうトップがいる企業こそが不祥事の起きない企業体質を作り上げ、世の中に求められる企業であり続けることができるのではないでしょうか。
11 月のご挨拶
「座右の銘」
私の好きな言葉に「座って半畳、寝て一畳」という言葉があります。 どんなに地位や名誉や権力があろうと、人間は座って畳半畳、寝て一畳の存在でしかない。 という意味で、これは人間の欲望を暗に戒めた言葉といえます。
これを住居に例えると、私たちにとって住居は、日常の疲れを癒し、心身共にリラックスできる場所であるべきでしょう。 部屋数が多く、高級な家具に囲まれているのがリラックスできる住まいとは限りません。
住まいに対する満足度は、広さや豪華さとは関係なく、本人の心地よさで決まるのではないでしょうか。 たとえ狭くとも自分のライフスタイルを貫き、必要最小限のものと暮らす方がきっとリラックスできるはずです。
まずは自分のライフスタイルを再確認し、日常の無駄な物を減らすことが大切です。
10 月のご挨拶
「捨てる技術」
私は、物を捨てるという行為が結構苦手です。 しかし、今の自分にとって何が大切なのかを見極め、必要ないものはすべて捨てることが仕事の効率を上げることに繋がります。ゴミやいらなくなった資料などを捨てることはもちろんですが、捨てるというのはけっこう難しいものです。実際に捨てる作業に取り掛かってみると、もったいないとかまだ使えるとか捨てたくないという気持ちが障害になり、結局捨てられなかったりします。これからの自分にとって、本当に必要なものかどかを判断基準にしていますが、これがなかなか捨てられない。仕事の資料などはいつか必要になるかもしれないという気持ちが働いて10年以上大事に保管してあるものもあります。これらの資料は、たぶんこれからも必要になることは無いでしょう。
不要なものは捨てなければ必要なものは入ってこないといえそうです。 仕事の効率アップのために捨てる技術を身に着けたいものです。」
9 月のご挨拶
「守りたいもの」
債務整理の相談にこられる方の多くは、日々借金返済に追われご自身の現状を把握できていないようです。
毎日の生活費や事業資金の捻出に頭がいっぱいで肝心の仕事や家族のことまで考える余裕がない方が多く見受けられます。守りたいものが多すぎてどうすればよいか分からず、とりあえず借金を借金で返してしまい問題をより大きくしてしまいます。相談される過程で頭の中が整理され自分は何を守りたいのか、これから何をすればよいのかが分かるようになります。自宅を守りたい、家族を守りたい、保証人を守りたい、会社を守りたい、何を守りたいのかがハッキリすれば対策は立てやすいものです。全部を守るのは無理でも、一つか二つなら何とかできることがあります。債務整理には何らかの痛みは伴うものですが、諦めるものはキッパリ諦める、その上で守りたいものは必ず守るという強い意志を持って借金問題の解決に臨んでいただきたいと思います。
8 月のご挨拶
「プラス思考」
人が何かを成し遂げようとするときは、プラス思考をすることが大切といいます。つらい状況も肯定的に受け止めることで物事はいつか好転していくものです。マイナス思考では、うまくいかない理由を環境や他人のせいにして結局悪循環に陥ってしまいます。多重債務に陥り、債務整理をする方のなかにもプラス思考の方とマイナス思考の方がいますが、やはりプラス思考で借金と向き合う方は、その後の経済的な立ち直りも早いように思えます。解決の見通しが立つことで気持ちも明るくなり仕事や事業も良い方向に向かっていきます。借金のおかげで以前より家族の絆が深まったという方もいます。一見不遇に思える事態も考え方次第でプラスに変えることができるのではないでしょうか
7 月のご挨拶
「破産によるデメリット」
多重債務の相談を受けていると破産手続きを行った場合、日常生活にどのような不利益や影響が及ぶかということについて誤解されている方が多いように思います。破産すると戸籍に記載される、選挙権などの公民権が剥奪されるというのが誤解の典型的なものです。
また、破産すると債権者が押しかけてきたり、家財道具をすべて差し押さえられてしまうといったことはありません。破産手続き開始後は、債権者による強制執行等が禁止されていますし、債務者の生活に欠くことができない家具や寝具、台所用品などは引き続き使うことができます。破産による不利益としては、破産の事実が信用情報機関に事故情報として登録されるということがあげられますが、破産手続き前から長期間の延滞があれば既に登録されている可能性があります。無理な返済を続け家庭の崩壊を招くよりも、破産を選択することで健全な生活を取り戻すことが、その後の人生にとって良い選択となるのではないでしょうか。
6月のご挨拶
「信用情報機関」
債務整理の相談者から、たとえば妻が債務整理をした場合、夫がローン組むのに影響はないかと質問をされることがあります。 司法書士が業者に対し受任通知を発送し、妻が債務整理に着手した事実は妻の個人信用情報として信用情報機関に登録(俗にブラックリスト)されます。
当然夫の信用情報に影響はありません。しかし、夫が融資を申し込む際、金融業者から信用情報機関に照会されると、妻と住所や氏等が同じことから、妻が債務整理中である事実が判ってしまい与信のマイナス要因となると思われます。金融機関によっては、融資を断られる可能性もあります。家族に内緒で債務整理をしようとしている場合、この信用情報機関の問題が債務整理をためらう理由になっているケースがあります。家族に迷惑をかけたくないと思う気持ちは理解できますが、多重債務を放置しておけば、今よりもっと大きな問題となって家族を巻き込むことになってしまうかもしれません。なるべくなら、家族の理解と協力を得て多重債務問題の解決に向かってほしいものです。
5月のご挨拶
通勤時間や移動時間など細切れの時間を有効に使うためには、自己管理が必要です 。自己管理能力を鍛えるために、とりあえず、日常生活に悪い影響を与える習慣をやめてみてはどうでしょうか。約束の時間に遅れる。よく暴飲暴食をしてしまう。つい夜更かしをしてしまう。お金のムダ使いがやめられないなど悪い習慣にはいろいろあります。自分にとって良くない習慣だと思ったら、がんばってやめる。やめたいと思いつつ、自己管理ができずに悪い習慣を続けてしまうのはあまり楽しくありません。悪い習慣をやめることは、自分自身に対する挑戦です。自分に勝つことができれば、それが自信を持つことに繋がり、その後の人生にも良い結果となって表れることでしょう。
4月のご挨拶
このところ、景気は上昇傾向にあるといわれていますが、クレジットや消費者金融(サラ金)を利用して返済困難に陥る多重債務者はまだまだ増加傾向にあるのではないでしょうか。
高金利のキャッシングは、なるべく利用しないのが一番です。どうしてもお金が必要になったときは、まず借金をしないで解決する方法を考えることが大切です。
家族や友人に相談してみるのも良いでしょう。
やむを得ず、クレジットやサラ金から借金せざるを得ない場合は、できる限り短期間に完済してしまうことです。
自分の収入の範囲内ではクレジットやサラ金からの借金の返済ができなくなり、借金の返済のために借金を始めることが多重債務に陥る原因となります。
返済が困難になったら、すぐに弁護士会や司法書士会などの相談窓口で相談することが大切です。
新春のご挨拶
「隠し事」はいけません
債務整理の相談を受けていると、同居する家族に借金を隠したまま自転車操業を繰り返し、その結果多重債務に陥ってしまったというケースが多いのに気づきます。
家族に借金のことを秘密にすると、当然家族の協力は得られません。
自分が自由にできる少ないお金だけで任意整理や個人再生をしようとしても、結局は破綻してしまうケースが少なくありません。
自己破産するならともかく、一定期間弁済を続ける個人再生や任意整理を最後まで無事にやり遂げるには家族の協力は不可欠です。
家族で一致団結すれば精神的に楽になり、借金問題を解決する力になります。
多重債務から立ち直るためには、夫婦間で隠し事をせず、何事もよく話し合える家庭環境を作ることが大切です。
年末年始のご挨拶
私にとって2006年のキーワードは「グレーゾーン金利」「振り込め詐欺」「新会社法」でしょうか。
利息制限法の上限金利を超え、出資法の上限金利以下のいわゆる「グレーゾーン金利」 については、最高裁判所がグレーゾーン金利で貸し出せる条件を厳格に判断し、また払い過ぎた利息の返還を求める判決も相次ぎました。上限金利を利息制限法に一本化する改正法
も成立したようです。
「振り込め詐欺」は、ますます手口が巧妙化し、被害総額は約202億円にもなるそうです。
被害に遭わないためには、すぐに払い込んだりせず、信頼できる人に相談することが大切ですね。
2006年5月1日から新しい会社法が施行されました。会社の事情に即した経営の形態や決定方法を選択できるようになりました。
2007年もキーワードにあまり変化は無さそうです。
経済は上昇傾向にあるといわれていますが、まだまだ債務整理に関する相談件数も多く、景気回復を実感するのはもう少し先のような気がします。
個人的には、なるべく仕事以外にやりがいを求めることでモチベーションを高め、2007年を乗り越えたいですね。